姿勢が悪い腰痛ゴルファー(姿勢矯正)

症状

週末にゴルフをした時に、後半から腰に違和感が出はじめた。
いつものことでもあるし、痛みはではなく違和感であったので、特に気にすることなくラウンド終了。
お風呂に入り、車で帰宅し降りる時に少しピリッ!!とした痛みがあったが、その一瞬だけで問題はなかった。
しかし、翌朝起きた時に腰の痛みでベッドからなかなか起きることができなかった。

分析

来院時、姿勢が少し前傾になり、反らすことで痛みが再発した。
姿勢検査で、猫背(胸椎後弯)、クレーンネック(顎が前に出いる姿勢)になっていた。
可動域では、伸展で痛みが再発されるのと、屈曲で不安感が強くなった。
触診では、関節の動きが悪いところ(胸椎後弯、股関節屈曲、肩甲骨外転、肩の内への巻き込み)が見つかり、それに伴って筋肉の緊張が見られた(大腰筋、小胸筋、肩甲下筋、大殿筋、腰方形筋など)

施術

姿勢が屈曲した状態で固定されており、特に伸展制限が強く出ているので、それにかかわる大腰筋、股関節へアプローチすることで、伸展時の痛みが3割に減少。
上半身の前傾へもアプローチし、小胸筋、肩甲下筋なども緩め、胸椎、肩甲骨を矯正した。
更に胸腰移行部でのフィクセーション(可動域制限)が残っていたので矯正を行い。
施術後に痛みはほぼ消失。
今後は姿勢改善とスイング改善を目的に継続施術中。

考察

今回の原因はズバリ「普段の姿勢の悪さ」でした。
この方はデスクワークをしているので、長時間座っている姿勢が多く普段から「猫背」「クレーンネック」になっていています。
その姿勢が胸椎から腰椎の後弯を強め、大腰筋の過緊張と腹筋の緊張低下、殿筋の緊張低下をお越し、それが常態化してしまいました。
ゴルフは左の腸腰筋を酷使するので、普段よりさらに緊張を強めてしまったのでしょう。その状態で長時間の車の運転をしたので、降りる時に軽いぎっくり腰を起こしたと思われます。
この場合、痛みを和らげるのは早いですが、根っこが深い問題なので普段の姿勢改善、ストレッチ、エクササイズなどをして根本的に問題を解決しなければ、何回も再発するものです。
ゴルファーの方で何度も繰り返している腰痛の方は「姿勢」を見直す必要があるかもしれません。