肩こりが原因の頭痛と吐き気
症状
頭痛と吐き気を訴えて来院。
今日の午後から後頭部からこめかみへの頭痛が発症し、その後は吐き気も感じるようになった。
普段から肩こりが強くなると頭痛が出るが、吐き気はめったに出ない。
今朝は朝から肩こりがあり、昨日の疲れが取れていないように感じていた。
仕事はデスクワークで、一日10時間近くデスクに向かっている。
分析
姿勢は猫背で頭が左に傾き、右肩が下がっていた。
腰のくびれが左右で違い骨盤が右上がりになっていた。
頭では左の側頭筋、首では左後頭下筋群と胸鎖乳突筋、肩甲挙筋が緊張。
右肩の内巻きがひどく、肩甲下筋や小胸筋が緊張していた。
右腕の内旋も強く母指球が緊張していて、このままだとマウス症候群の症状がでてもおかしくない状態であった。
過緊張している筋肉は過敏になり、圧痛が見られた。
施術
過敏になった筋肉を緩めるために、まずはゆっくりと左腰、左首、右の脇、胸郭の軽いストレッチから行った。
猫背に対して矯正をし、背中の筋肉を緩めると、筋肉の過敏性は少し落ち着いた。
右手の母指球から腕、肘、肩、肩甲骨へと動きをつけていき、同時に肩甲下筋や小胸筋を緩めることで、より全体の過敏性は落ち着いていった。
次に上部頸椎と下部頸椎を矯正し、後頭下筋群、側頭筋、肩甲挙筋を緩めた。
施術後は頭痛、吐き気ともに落ち着いた。
デスクでの座り方、自宅での座り方、寝方、デスクでのストレッチを指導して終了。
慢性的な不良姿勢と疲労を取るために継続中。
考察
今回の症状は猫背による不良姿勢と、クレーンネックによる上部頸椎の問題、後頭下筋群や側頭筋の過緊張による頭痛でした。
ひどくなると吐き気やめまいを誘発することがあります。
今回はまさにそういった症状を引き起こしました。
そして、問診時に原因として大きく関わっていると思われることは、左の首に電話を挟んでPCを打ち込むことが多々あるということでした。
これが誘発要因であるといっても過言ではないでしょう。
すぐにやめて頂いたことで、症状の再発はなくなりました。
デスクワークの中に原因があることがほとんどですので、皆さんもご自分の姿勢や動作を見直してみてください。
※施術効果には個人差があります。