ゴルフ肩(両肩のスイングショルダー)

症状

50代 男性
ゴルフのテークバックにて左肩、フィニッシュにて右肩の痛みがあるとのことで来院.。
7年前に四十肩を発症して、今は落ち着いている。
その影響があるのではないかと、ご本人は考えている。
初めは違和感程度であったが、だんだんと痛みが強くなってきて、症状がひどくなっている。

分析

猫背が強く、首もストレートネックと整形外科で言われたほど姿勢が悪かった。
触診において特に両小胸筋、肩甲下筋、大円筋が過緊張していた
肩の水平内転で痛みが再現され、水平外転では肩がうまく開いていない状態であった。

施術

施術では、小胸筋、肩甲下筋、大円筋に対して緩和操作とストレッチ。
それらにかかわる関節のモビリゼーションを行った。
この時点で、肩の水平内転の痛みは半分以下になったので、さらに筋肉にアプローチし、関節に対してアジャスト(矯正)を行った。
猫背に対しての施術として、胸椎のアジャスト(矯正)、腸腰筋のストレッチ、骨盤へのアジャストを行った。
これにより更に痛みが無くなり、施術後は90パーセントの痛みが取れました。

考察

今回の痛みは、7年前に患った40肩の影響が強いと考えられました。
40肩の痛みは取れても、固まった筋肉や関節が完全に取れないことは多々あり、今回もそうでした。
肩の内旋筋群が過度にかたまることで、水平外転(胸を開く)が動きづらい。
水平内転(胸を縮める)では、腕が余計に胸に引き付けられることで、肩の後ろ側が過度に引き延ばされる現象がおきます。
その状態でスイングすることで、負荷がかかったと思われます。※力みが症状をより増長させた
これが今回の痛みの原因であったと考えられます。
40肩や50肩は痛みだけで判断しないで、動きをしっかりと改善させておくことが必要なのです。
いってみればこの症状も「スイングショルダー」と言えますね

※施術効果には個人差があります。