正座ができない(膝の痛み)

症状

40代 男性
慢性的な膝の痛みを訴え来院
3年前に濡れた路面で足を滑らせ、左の膝に痛みを感じた。
数日で痛みは収まったものの数週間後より、膝が曲げ難くなりはじめ、鈍い痛みが有る。
正座ができないのは気になるが、生活に大きな支障が有る訳でもないので放置していた。

分析

検査時、歩行リズムに左右差があり、痛みのある膝をかばう状況にあった。
左膝は7割程度しか曲げることが出来ず、膝の内部に鈍い痛みがあった。
長期にわたって膝をかばっていた為、姿勢にも歪みがあった。

施術

膝を曲げる筋肉、安定させる筋肉を中心にケア。
ハムストリング、膝窩筋の緊張を緩和し、同時にかばっている姿勢にもアプローチ。
初回のケア後には8~9割まで膝の曲げ伸ばしが可能になり、痛みは6割軽減された。
リハビリを指示し、5回目の施術後には正座ができるまでに回復した。
現状、歩行のリハビリとエクササイズを行っている。

考察

今回の症例は、比較的良いタイミングだったためスムーズに回復しました。
同様の症状の場合、長期に放置すると膝の変形を伴って悪化する可能性があります。
今回は、デスクワーカーで、歩くことが少なく膝にダメージが少なかったことが結果としてはプラスに働きました。
痛みを無視して無理な運動を続けていればもっと悪化した可能性が高かったと考えられます。
床型の生活から椅子の生活に、和式から洋式トイレに変わった日常生活では膝が完全に曲がらないといっても不便が少なくなっています。
とは言え、長年放置するリスクは早めに解消したほうがスムーズです。