首を反らすと腕がしびれる

症状

50代男性 医師
2週間ほど前から右背中が痛くなり、
腕にしびれがでるようになった。
診察中にのぞき込むような動作が多く、
その時にしびれを感じることが多い気がする。
特に顕著なのは、首を反らした時が一番感じる。

分析

姿勢では腰に左突の側弯の可能性があった。
また、首が左に傾き、右肩が下がっていた。
骨盤では左骨盤が上がっていた。
上部・下部交差症候群の姿勢。

神経学検査では感覚、筋力に異常はみられなかった。
整形学検査では、コンプレッション、アドソンでは異常なし。
可動域検査では左側屈、伸展でしびれが誘発された。
触診では、左後頸部の筋、両胸鎖乳突筋、右小胸筋、右肩甲下筋の緊張。
右仙腸関節、胸腰部、上部胸椎、上部頸椎に動き制限がった。

施術

施術では胸椎の後弯全体へアプローチし、
個別に矯正をおこなった。
その後、骨盤を整え首へアプローチ。
左の筋肉と右の筋肉のバランスを整え、
上部胸椎と上部頸椎の関係性を整えた。
施術後はしびれは半減し、2回目来院時には2割になっていた。
姿勢の悪さも整えるため、継続施術中。

考察

今回の症状は腕へのしびれでした。
ヘルニアや胸郭出口を疑いましたが、
検査では問題はありませんでした。
ただ、椎間孔付近で何かしらの圧迫があったと思われます。
ですので、患部への負担を減らす施術を行いました。
今回はこれで症状が落ち着きましたが、
しびれや痛みが残る場合は、椎間関節の問題が残っている
可能性があると考えています。
ただ、どちらにしても姿勢の悪さが発端になっているので、
普段の姿勢を改善することが根本的な解決になると思います。

※施術効果には個人差があります。