口を開けるのが痛い(右の顎関節)

症状

症状は少し硬いものを食べている時に突然起きた。
噛んだ瞬間に右あごに痛みが走り、しばらく口を開けると痛く、噛むことも痛くてできなかった。
少し落ち着いた後は、開けるのが特に痛く指1本くらいしか口が開かなく、噛んだときは、噛みしめることで痛みが少しだけ出る状態であった。

分析

初回の検査では、開口時に指1本くらいで耳の下、右顎の奥あたりに痛みが再現された。閉口時の噛みしめた時の痛みは、若干場所がずれていて、右顎関節付近であった。
右の咬筋、外側翼突筋、内側翼突筋、側頭筋の圧痛が見られた。
上部頸椎の動きも悪く後頭下筋群の過緊張がみられた。
それらは開口に影響することが十分に考えられた。

施術

施術は後頭下筋群の過緊張を取り除くことから行った。
上部頸椎への矯正も行い開口をチェックしたが変化はなかった。
そこで、咬筋、外側翼突筋を緩めた。
再度開口を調べると指2本まで開くようになった。
ここまでで閉口時も少し楽になったので、続けて側頭筋の緩和を行うと閉口時の痛みがなくなった。
口が開くようになったところで、患者さん自身に指サックをつけてもらい、内側翼突筋の位置と緩め方を教え、セルフで行ってもらった。
痛みは8割なくなり、開口時の最後に若干の痛みが残っていた。
そこで、耳の穴に指を入れて頂き、口の開口に合わせて時計回りに回して顎関節のモビリゼーションを行ってもらった。
9割痛みは取れその日は終了。
自分であまり触らないようにと、口を大きく開けたり、強く噛みしめたりして、痛みを確かめないように指導。
2日後には痛みは完全に取れていた。

考察

今回の痛みは稀に起きる、顎関節に関わる筋肉の過緊張が原因で痛みが起きた症例でした。
口を開ける時の痛みと、閉じる時の痛みは分けて考えます。
使っている筋肉が違うからです。
また、上部頸椎の動きは口の開け閉めに大きくかかわることが分かっています。
顎が悪い方は必ず上部頸椎をチェックすることが大切です。
顎関節の関節円板の動きが悪くなっているようであれば、こんなにすぐには改善しないこともあります。
顎の痛みは、噛み合わせや姿勢、ストレス性の緊張による影響など、いろいろな要素が関わることがあります。
その痛みの原因がなんなのかをしっかりと見極めることが、早期改善には必要です。

※施術効果には個人差があります。