力み過ぎて肩が痛くなったゴルファー

症状

50代前半 男性
ゴルフのラウンド後に右肩が痛いとのことで来院。
肩を動かすと肩の前と後ろに痛みを感じる。
最近は肘の違和感も感じていた。
動かさなければ痛くない。

分析

姿勢検査では、猫背と右肩が内に巻き下がっていた。
筋力は腱板といわれるインナーマッスルが弱くなっていた。
可動域は腕を後ろに良く動作が低下し、痛みも再現された。
触診では特に肩甲下筋、棘下筋、上腕三頭筋、小指伸筋に緊張がみられた。

施術

猫背と右肩の内巻きを矯正するため、胸椎、肩甲骨、鎖骨をアジャストを行った。
小指伸筋から棘下筋までの筋膜ラインのリリースを行った。
大胸筋、小胸筋のストレッチを行い、肩を開く操作を行った。
これらの施術により、肘の違和感と肩の痛みが80%消失した。
エクササイズを教え、継続治療をしていくようアドバイス。

考察

今回の症例は、スイングでの右手の使い方に問題があったことが考えられます。
小指側から腕の内側を通って肩甲骨までのラインは、
スイングにおいてダウンからインパクトにおいて負担がかかりやすい部位です。
お話をうかがうと、「最近は寒く芝が硬くなっているので負けないように意識した」
と言っていました。
この意識が小指から肩甲骨までのラインに余分な力みを与え、
加えて下の硬さに抵抗し、より負担が掛かったのでしょう。
肘の違和感から始まり、動きがおかしくなり肩にまで症状が来てしまった症例です。
強く意識することが余計な力みを生みますので、みなさんもご注意ください。

※施術効果には個人差があります。